ICカードでの南海バスとの乗り継ぎ割引廃止

 20144月から阪堺電車で始まったICカードシステムは、すでに導入されていた南海バスのものと共通仕様のものです。南海バスでは磁気カード時代からバス同士の乗り継ぎ割引制度がありICシステムもそれを引き継いでいました。そのため、阪堺電車と南海バスを一定の時間内で乗り継ぐとバス同士乗り継ぎと同様に50円割引が適用されていました。

 しかしコロナ以降、南海バスの経営環境の変化により20231031日限りで南海バスでの乗り継ぎ割引が廃止されることになり、これに伴い阪堺電車とバスの乗り継ぎも割引制度が無くなることとなりました。

 

 公共交通利用促進のために、ICカード普及が追い風となり各地で導入されている乗り継ぎ割引です。経営上の都合ということでなくしてしまうと公共交通利用が減ることとなってしまいます。南海バスの場合、制度廃止の増収と利用者減の減収はそれぞれ小さいものかもしれません。しかし公共交通利用促進の流れに冷水を掛けることにはなりそうです。