
最近、交通運賃料金の支払方法が多様化しています。これまでは、現金のほか以前はスルっとKANSAI磁気カードやPiTaPa、ICOCAといったICカードでしたが、ペイペイなどのスマホ画面のQRコードを読み取るものが現れています。またモバイルチケットと称する1日券などが広まりつつありますが、交通事業者が直接提供するものではなく、ジョルダンなどいくつかのシステム提供業者が別にあり、その交通事業者と契約したシステム提供業者の会員となりクレジットカードを事前登録する必要があるなど煩わしいものです。
そのような中でクレジットカードやデビットカードを改札機等で瞬時に読み取り処理するタッチ決済が増えています。京阪を除く関西大手私鉄と大阪メトロでは概ね導入済みです(路面電車では3社ともまだです。)
クレジットカードは支払いが後払いとなるため一定の条件のもとに引き落とし上限額を設定したり、割引を適用することもできます。例えば1日乗車券の代わりとして1回200円運賃で1日に3往復乗車し1200円分乗ったとしても、1日券の価格以上は引き落とさないといった塩梅です。熊本市では実際に実験を行っています。
交通運賃のタッチ決済は三井住友VISAが開発した「STERA TRANSIT」というシステムで、処理はすべてクラウド上でなされるため、こういったことが可能になります。後払いではすでにPiTaPaがありますがカード発行を申し込んても審査があってパスしないということがあります。既に複数のクレジットカードを使っていて延滞などしたことなどなくても審査が通らないことが多々あるようです。
クレジットカードは読み取りの反応が少し遅いのと子ども運賃や障がい者などの割引運賃の処理は自動改札機ではできず、バスや路面電車では運転士により操作してもらうと可能ですが、これらが欠点と言われています。しかしクレジットカードがそのまま使えるのは非常に便利で、欠点を補って余りあります。