住吉大社夏まつりお渡り 堺市内も台車で復活

 住吉大社の夏祭り、2025727日(日)に神輿の堺宿院へのお渡りが行われました。これまで、多分千年以上の間、神輿お渡りは曜日に関係なく81日に執り行われてきたのですが、令和のここにきて、平日では輿丁を集めるのが難しくなり、比較的集まりやすい休日、7月の第4日曜日に変更されました。

住吉大社を出立する大神輿
住吉大社を出立する大神輿

これにより先に人手不足でギブアップしていた堺市内の渡り行列が、神輿を台車に載せて移動することで復活をとげました(コロナ期間やその後のギブアップの期間もトラック輸送で神輿が宿院へ渡って神事を行う「お渡り」そのものは継続していました。ただ、沿道の賑わいは皆無でした。)大阪市内の行列もコロナ前に比べ船神輿がなくなるなど一部簡略化されています。お神輿は、以前は午後2時半ごろ鳥居前を出立していたのですが、昨今の激暑と熱中症の危険を少しでも避けるため午後4時半出立(神社内では3時半ごろから出立のための神事が行われています。)と後倒しされました。

夕刻の大和橋上での堺側への神輿引継ぎ
夕刻の大和橋上での堺側への神輿引継ぎ

午後7時前に大和川にかかる大和橋に到着、堺側にバトンタッチされました。堺側では公募で集めた外国人を含む50人余りがご奉仕し、沿道には、多くの人が夕涼みがてら椅子を並べて、神輿を待つ光景が見られました。一部のお店などでは各町祭り提灯を奉掲して神様をお迎えしました。神輿は担がれず練らないので確かに迫力に欠けるのですが、提灯を飾ったお神輿がまちまちに賑わいをもたらしたのは間違いありません。本来の住吉大社の夏祭りである夏越祓神事はこれまで通り730日から81日まで執り行われます。ただし、境内の露店等はなく大祭は静かに執り行われます。