
南海線連続立体化工事は、7月26日終電後に浜寺公園駅下り線軌道移設が完了、今後ピッチが上がっていくと思われます。これに伴い、先行しなければならない阪堺線の単線化と南海線東側への軌道移設の準備が目に見える形で始まりました。
船尾停留場から浜寺方、約300mの地点に複線から単線への渡り線を設けるため架線設置のビーム(左右架線柱間の梁)が更新されました。船尾寄りすぎとも思えるのですが勾配のない箇所ということでこの位置となった模様です。実際に単線化されるのはもう少し先のようですが、目前に迫っているのは間違いありません。

現行線が単線化されると南海線を乗り越す築堤のうち、南海線より東側の部分の下り線(浜寺駅前行が走っている線路側)の線路と土砂を撤去し路盤を切り下げたのち、新線の敷設が行われます。
最終的には、単線となるのは当然、最小限最短になるべきで、この渡り線の位置が暫定的なものか恒常的なものかは不明です。現行線で浜寺駅前の近くにもう1か所暫定的に渡り線が設けられ、新線切り替えまで使用されるものと思われます。終点直前に交換箇所を設けるこの線形は線路移設後も踏襲されます。