
先日、所用で島根県の松江市に行きました。
堺市のLRT計画が全国のLRT構想を力強く牽引していた頃、松江市でもLRT計画が進んでいました。松江市は、人口20万人に満たない落ち着いた町です。国宝となった松江城がある旧市内とJR松江駅がある新市街とは、宍道湖と中海をつなぐ大橋川をはさんで1.5kmから2kmほど離れています。歩いて移動するのはちょっとしんどい距離です。最近発展が進み利便性が高いのはJR駅付近、観光地や官公庁は旧市街にあります。
旧市街側には松江のもう一つ鉄道駅、一畑電車の松江しんじ湖温泉駅があります。もちろん両者をつなぐバスはありますが経由地が異なるいくつかの系統がありそれぞれの系統は間隔が1時間~で観光客など乗り慣れない者には非常に分かり難いものとなっています、そこで両駅と新旧中心市街地をつないだしっかりした交通軸としてLRTが想定されたわけです。

当時かなり議論が進んだようですが、2010年に堺市のLRTプロジェクトが失敗・中止されると、市長も議員もLRTはヤバいぞ、とばかりひっそりと2012年には完全に消滅したようです。現在もLRTを望む声があるようですが行政・政治の反応は取り付く島ナシのようです。
マイカーやレンタカーを使うなら問題なしですが、自動車なしで松江を訪れると前述の通りバスは少なく、街なかを流すタクシーも日中はほぼありませんし駅でも客待ち車は少なくあまり見かけません。
案内も不十分なこともあって不案内な人にとっては確かに非常に不便です。
LRTができていたら状況は大きく変わっていただろうと強く感じます。
