公共交通のこと · 2025/06/16
広島市、JR西日本、広島電鉄の三者の共同事業として、JR広島駅の橋上駅化と駅ビル建て替えに合わせた周辺再開発事業の一環です。...

市役所からのお知らせ
関西で一番早い花火大会と謳って、毎年6月に浜寺公園で開催されてきた高石シーサイドフェスティバルは、今年は中止となりました。市からの発表では警備人員の確保ができないからとなっています。...

阪堺電車のICリーダ
阪堺電車の乗車用ICリーダは、ドアが開いている間、ドアが開いている側が生きていて、「ICカードをタッチしてください」と案内が繰り返し流れます。他社のように主に視覚に訴えるのではなく、大阪人には聴覚で訴えんとあかん、とばかり音声で案内するのが特徴です。リーダの近くに座ると耳元でこれでもかと聞かされかなりうるさいものです。...

公共交通のこと · 2025/06/14
JR各社が線区ごとの収支を発表し、利用者が少ない線区の維持に議論が沸き上がっています。最近は、自然災害で大きな被害を受けると長期休止、そしてそのまま廃止されるであろう事例が相次いでいます。大幹線はともかく、ローカル線は合理化により線路管理が災害に脆弱になっていて被害を受けやすいようです。被害が大きいと復旧は公的支援が必須となるのですが、税金を投入してまで、あまり客も乗らない線路を維持する必要があるのか、という主張が目立つようになってきました。 かつての国鉄では、旅客と貨物の輸送を行っていため地域に絶対必要な装置でしたが、貨物輸送は民営化前後に廃止され、残る旅客はマイカーに移行してしまい交通機関としての存在意義が消失しかかっています。 北海道では利用者数が少ない路線や、新幹線と引き換えに地元に運営が移管される在来線が廃止されることもほぼ決まりました。地域交通に責任を求められる地方自治体ですが、道が市町村を突き放したため、市町村もカネのかかる鉄道と付き合いきれない、となっているようです。その路線が貨物の大動脈であっても、貨物列車が通過するだけではその市町村に何の便益をもたらすものではありません。 地域公共交通活性化法などは、地元自治体の役割を重要視しています。すなわち、まず自治体が交通を維持したいのかが問われ、さらに維持、活性化に必要な財源もある程度は国が補助するものの残りは自治体で工面しなければならず、財政力がない自治体はとても対応できません。鉄道など見限って負担の少ないバスや契約タクシーにしてしまえ、と傾斜してしまうのですが、そのバスすら維持が困難なところも出てきています。 北海道のローカル線の話にとどまらず、比較的人口が張り付く都会地でも鉄軌道やバスの不採算路線で同様の現象が多く出てきて、減便や路線廃止が進んでいます。日本では大都会でもマイカーはほぼ制限なく使えます。それでも公共交通に利用者があるのは、勤務先の駐車場不足などで、車通勤に制限がかかるからに過ぎません。地方の工業団地のように十分な駐車場が用意されればほぼ全数マイカー利用に移行するのではないでしょうか。在宅勤務がさらに普及し通勤移動が少なくなると、そう広くない駐車場や道路容量でも十分に間に合うようになり、ますますマイカー利用に流れるでしょう。帰宅時途中で一杯呑めないくらいの不便しかないのです。 現在の日本、クルマを持つのに経済的な足かせがある人は少なく、年齢的に免許が取れない、身体的な理由で運転が困難な人を除けば、ほぼ全員、車があれば十分と感じるでしょう。学生は米国のようにスクールバスを運行すれば解決し、公共交通は出る幕はありません。 利用減、サービスもカット、存在価値縮小の悪循環で赤字の公共交通は縮小、廃止の道をたどり、それでも社会的にどうしても必要であるならば、投入する税金、要するに国民の負担は、1円でも少なくしたいのでバスやデマンドタクシーで、最終的にはライドシェアでいいや、というコンセンサスになりがちです。しかし、果たして、そのような社会は人間にとって合理的なものか、それでよいのかよく考えなければなりません。 高度成長時代は闇雲にスクラップ・アンド・ビルドが奨励されましたが、そういう時代は終わっています。特にすでにある交通インフラは、国民の財産という考えのもとに、時代にあったリニューアルをして便利に使えるよう、法制度も整備しながら社会全体で育てていくという考えが必要だと思います。
 6月7日は一時雨もぱらつく少々不安定な天気でしたが多くの来場者でにぎわいました。9時頃にはオープンを待つ来場者の行列が停留場まで伸び、10分前倒しで開場しました。...

三菱重工のキャパシタAGT 
公共交通のこと · 2025/05/29
ネットニュースを見ていたら、三菱重工が画期的なAGT(新交通システム)車両を開発したと出ていました。外部からの電気供給が不要というのが売りだそうです。読み進めると電源はキャパシタ(蓄電器:超大容量コンデンサ)ということで、30秒充電すると2㎞は走れるということです。加減速を短周期で繰り返す場合は特に有利とされています。ポピュラーなバッテリー(蓄電池)は充電するのに数時間を要するのと重量がバカにならないほどあるという短所があります。キャパシタはこれをクリアして架線ナシを実現する一つの有力な方式です。 キャパシタ電源、実は中国や台湾ですでに路面電車で実用化され、特に中国では架線レスの標準方式になっています。日本でも自動車の世界では実用されていますが、鉄軌道では、聞くところによれば国の規制や指導で手付かずでした。理由は事故等で充電できない場所で立ち往生した場合、すぐ放電してしまい、必ず救援が必要となるからということのようです。 このあたりの国の考え方は変わらないようですが、今回開発されたシステムは、用途を空港のターミナル連絡等など短距離で外部要因の事故がない箇所には最適と説明されています。通常の新交通より安価なのは間違いありません。キャパシタはアカンという常識に風穴を開けたこのシステム、今後に注目したいです。

阪堺電車の英文地図
公共交通のこと · 2025/05/29
鉄道の駅には、その名称を示す駅名標があり、漢字(公式名称)、平仮名とローマ字が記されるのがルールです。しかし路面電車の道路上の停留場の場合にはスペースの関係もあり多くは漢字(公式名称)のみです。...

帝塚山音楽祭のヘッドマーク
 37年目となった2025年の帝塚山音楽祭、桜のあとには音楽祭、また音楽のまち帝塚山を掲げて、万代池公園や周辺のお店や教室、さらにはクリニックなどを会場に賑々しく開催されます。...

「レイル」134号表紙
 阪堺電車の創業以来の車両を、一世紀の生き証人であるモ161形を中心に詳しく紹介しています。  雑誌ながら、これだけまとまって阪堺電車を取り上げたものはかつてありません。間違いなく阪堺電車研究に必携の書です。  ご興味がある方は是非お手元に1冊。なんばシティ地下の旭屋書店鉄道書コーナーほかで発売中。 98頁3,600円+税  発行 株式会社...

公共交通のこと · 2025/05/19
熊本市電での追突事故以降、制限速度をオーバーして走行していたとの分析から、路面電車でもスピードメーターを取り付けるべしとの声が高まり、熊本市電では全車に取り付けることが決まったようです。...

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