専用レーンを走るソウルのバス 大阪市のBRTこと今里ライナー
先日ネットニュース(3/17 KOREA WAVE)で、韓国ソウルの市内バスが、路線系統数が増えたが車両数が増えないので運転間隔が伸びて市民の不満があるとの記事が出ていた。そこには、大阪人からすると少々驚きの状況が書かれていた。
現在ソウルのバスは373系統あるが、うち90系統が、運行間隔が10分を越えている。さらに9系統が15分越え、14系統が20分越えになっていると。
すると373系統のうち283系統は10分以内の運行間隔ということになる。
1つの系統で10分以内の運行間隔というのは、堺市内では平日の堺シャトル(堺駅・堺東駅間)のみである。大阪市で考えてみても大阪駅・守口間の34系統、いくつかの系統を合わせて大正橋・鶴町4丁目間くらいしかない。
ソウルといえば地下鉄も十分に発達しており、自動車の普及率も日本と変わらないと思うが、このバスの充実ぶりはどうだ。というより、大阪のバスのアカンぶりは相当にひどい。
交通政策が機能しているところと、そうでないところの差なのか。大阪ではバスが交通機関としてもうアカンものなのか。鉄道を廃止して、維持費の安さからバス化したらという論議をしているところが最近増えているようだが、ソウル並みの便利さが確保できればそれもありかと思うが、不便な日本のバスでは、公共交通そのものが消えてしまう気がしてならない。