日本路面電車界の希望の星、宇都宮・芳賀のLRTは、開業日も8月26日と発表され、現在、念入りの施設チェックと習熟運転が進められています。
宇都宮駅東口を発車する試運転電車 JR宇都宮駅 東口広場とLRT 鬼怒通り
起点である宇都宮駅東口は、LRT線路を見下ろせる広幅の階段とそれに繋がるイベント広場が設けられなかなかいい雰囲気です。線路は舗装され警報器のある横断路が1カ所設けられています。そこ以外は立ち入り禁止です。気が付くことは、なぜ、この部分を芝等で軌道緑化しなかったのかということ。線路に簡単な仕切りがあるのですが、跨いで渡っていく人が多くいます。芝なら横断をためらう人が多いのではと思うのですが。そして何よりも緑の軌道敷きはインパクトが大きいですよね。軌道部分は市の管理であるので、可能であったと思います。
次に、駅前を出て平石までの鬼怒通りのずらっと続く交通信号です。右直分離信号になっていますが、試運転を見ていて電車優先化はされていないようです。電車の在線を把握して信号を制御することはやはりできなかったようで、交通信号の壁、警察行政の壁はここでも超えることはできなかったようです。
交通信号をうまく処理できないと失敗、アウトとなることは、外国の例でもはっきりと示されています。せっかくかっこいい電車ができても、信号でさっぱり走らん、メチャ遅いとなるとみるみるお客は去って行ってしまうでしょう。の堺市内大道筋で阪堺線に乗っていると感じるように、路面電車を活かすも殺すも交通信号次第と言えるようです。
いずれにしろ、8月26日を心待ちにしています。 (の)