4月半ば、このニュースを見てこれはなかなかすごいと思われた方も多いのでは。実は私もそう思いました。一昨年の8月開通以来約600日で800万人。収支も黒字であり素晴らしい実績です。
少し冷静になってわが阪堺電車を見てみると、コロナ前の2019年までの数年間は1年間で800万人以上の乗客数を記録しているのです。1日当たり2万2千人です。常に赤字、赤字と聞いているので、もっと悲惨かと思っていましたが、全くそうではなく大都市の電車の貫禄かも知れません。優等生の宇都宮が600日かかったのを1年間で運んでいました。宇都宮ライトレールと阪堺電車天王寺-浜寺間の路線長はほぼ同じです。このような輸送成績にもかかわらず赤字というのはどこがどうなっているのか・・・
日本では、世界で唯一(多分)、黒字か赤字かが公共交通を評価する最重要指標です。
宇都宮は黒字になるスキームが制度設計されており、こちらはそうではない。考えさせられます。