· 

外国人旅行者を見ていて

子ども連れで旅行を楽しむ外国人
ベビーカーを使って子ども連れで旅行を楽しむ外国人

爆発的に増加しているインバウンド、外国人観光客を見ていて気が付いたことがあります。新幹線でもほかの電車でもあるいは観光地でもベビーカーを押しながら子連れの家族旅行が多いことです。 

日本では外国でなくてもどこかに泊りがけで観光旅行に行こうとなったとき、まず小さな子どもは祖父母などに預けていくでしょう。親だけで楽しみたいという狭い了見ではなくベビーカー持ちだと至る所にありそうな煩わしいバリアを危惧してのことではないでしょうか。外国人は、どこへでも子連れで行ける自国と同じように考えているのか、あるいは日本はバリアフリーが進んでいると思い込んでやって来るのか不明です。いずれにしろ子どもがいれば同伴で来ていることが多いようです。事実、欧米先進国では当たり前のようにベビーカーを押して電車やバスに乗ってきます。

日本では子ども連れで外出しないわけでなく、ショッピングモールへ行くとベビーカーを押す若い人を多く見ることができます。みなマイカーを使っているのです。要するに日本ではベビーカーを押して公共交通を利用するのが大変だということでしょう。

子どもを連れて旅行するのを控える日本人の方がおかしいのかもしれません。日本では交通バリアフリー法の施行により電車やバスの車両の構造はそれなり考えられています。ところが、収支重視で極力効率よく乗客を詰め込むため、車いすやベビーカー用のスペースも人が立ってしまうなど、車内混雑等で安心して乗れないことが多々あります。イベントでの混雑時や慢性的な混雑をきたしている線区やバス、列車は事実上車いすやベビーカーは乗り込むことすら困難の状況となります。常に混雑している首都圏ではベビーカーを折りたたまずに乗ろうとすると周りからブーイングが起こるようです。ラッシュ時ピークは一定止むを得ない部分もありますが、閑散時と言われる昼間時でも便数が減り、列車の編成両数も減らされるのでやはり混雑します。

 

ベビーカー持ちで公共交通を使っての外出はストレスが大きく外出を控えることになり、この行動制約が少子化の原因ともなっているのではと思います。

<前の記事             次の記事>